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KAAT神奈川芸術劇場2024年度ラインアップに山田うんと下島礼紗の作品上演




KAAT神奈川芸術劇場(以下、KAAT)のラインアップ発表会が2月14日(水)に開催され、同劇場の芸術監督として3年目を迎える長塚圭史が登壇した。


元旦に起きた能登半島地震の被害に触れ、「芸術文化に携わる者たちは無力感に襲われることもあるが、

芸術は様々な形で日常生活を生きる私たちの心を癒すことができるし、新しい視界を与えることができるし、想像力や共感の力を育むことができると思っている」と挨拶を述べた。


シーズンのこけら落としは、シェイクスピアのフォーリオ版『リア王の悲劇』で幕を開け、舞踊部門では、10月に〈KAAT×山田うん×池上高志 『まだここ通ってない』(仮)〉 の上演となる。


山田うんの振付・出演と人工生命研究者・池上高志による、コンテンポラリーダンスx先端科学のコラボプロジェクトの一環で、2022年に続く第2弾となる。

山田は、「新しい時代の中に機能するようなことがないだろうかと模索中で、今回KAATで新たな場を展開して、また一歩先の面白いものを見せられると思います」と熱意を語り、池上は「前回、山田うんさんと創作した作品がとても面白く、もっとAIやロボットの可能性を設計できると思い、今回もいろいろ計画しています」としっかりと手応えを感じている様子。


そして、12月は、KAAT×ケダゴロ×韓国国立現代舞踊団 国際共同制作『黙れ、子宮』(仮)の上演も決定。

下島礼紗のダンスカンパニー「ケタゴロ」が、2021年に韓国で初演した『Shut Up Womb』(黙れ、子宮)を

ブラッシュアップさせ、国際共同制作の新作として発表する。

下島は「私は生まれつき子宮がなく、そのことをいつか作品にしたいという思いがありましたが、なかなか発表するきっかけがなかった。韓国から新作の依頼をもらったとき「今だな」と思いました。韓国の文化に触れて、自分は意志を持って、子宮を持たずに生まれてくることを選んだ、という感覚に出会った」と作品に賭ける思いを語った。


最後に、長塚芸術監督は「今年度のメインシーズンのタイトルは、「某〜なにがし〜」。シェイクスピア作品から

日本文学の舞台化、現代のテクノロジーと身体を問う実験的なプログラムなど、ずらりと刺激的な作品が揃います。

またプレシーズンにはあの話題作の再演。キッズ・プログラムは気鋭の作家が書き下ろします。本年もKAAT神奈川芸術劇場の魅惑のラインアップをご堪能ください」と締めくくった。


KAAT神奈川芸術劇場 2024年度ラインアップ



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