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大貫 勇輔

​Oonuki Yusuke
2020大貫勇輔宣材写真.jpg

​DancersWeb 
Vol.76  Nov 2021

ダンサー・俳優
 

「感謝と謙虚な心、素直さ。探究心」

 10歳でピナ・バウシュの舞台を観て「ダンスの自由さを知った」という、子供の頃から高い感受性を持つダンサー・俳優の大貫勇輔。あらゆるジャンルのダンス作品、ミュージカルの主要キャストのほかテレビドラマの出演など、俳優としての活躍も目を見張るものがある。
 
 そして、「北斗の拳」原作のミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』の主人公、ケンシロウに抜擢されるという快挙も成し遂げる。連日リハーサルの超多忙の中、インタビューの時間を割いてくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―ケンシロウのビジュアルがすごくカッコイイですね!
チラシの撮影秘話がありましたら教えてください。

 どんな衣裳で、どんな髪型になって、どんなメイクをするのか分からない状態で、正直ドキドキしながら現場に入ったんですが、スタッフの方々が色々意見を出し合いながらの的確な指示で、どんどん形になっていく過程には高揚感がありました。
 そして、カメラマンさんのテンポがすごく良くて、色々な動きや表情を引き出してくださいました。
原作「北斗の拳」の関係者の方も撮影に立ち会ってくださったんですが、ケンシロウの腕の構えの角度、重心のかけ方、脚の立つ位置など色々とアドバイスをいただいて、本当に、みんなで創り上げた渾身のビジュアルになりました。
 
 
―出演オファーが来る前から、原作「北斗の拳」をご存じでしたか?

 19歳からお世話になっている兄のような存在の整体の先生がいるんですが、「俺のバイブルだから絶対読むべき」と話を色々聞いていましたので、もちろん内容は知っていました。なので不思議な縁を感じます(笑)。

 


―リハーサルの進み具合はいかがですか?

 この間一幕を通し終わったところです。二幕も半分以上できあがっていて、かなり早いテンポ感で稽古が進んでいます。本番までは一ヶ月近くあるので、どんどんブラッシュアップしていきます。いい緊張感を持ちながら進んでますよ。

 


―本作で振付をされる辻󠄀本知彦さんについて教えてください

 辻本さんは僕のコンテンポラリーの師匠で、19歳のときに1年間彼について回ってダンスを学んでいた時期がありました。
 本当に辻本さんは、一日中ダンスのことを考えているんですよ。最初に驚いたのは、歯を磨いている彼を見たとき。腕を色々な角度で派手に動かしながら磨いていたので、思わず「何をやっているんですか?」って聞くと、「歯の磨き方の可能性を考えているんだ」って言われて、ものすごく面白い人だなぁって(笑)。
 そしていっしょに道を歩いていたとき、また色々な歩き方をしているんです。「人々の間をすり抜けていくときの可能性を考えているんだ」って(笑)
 
 稽古場でも絶えず動いている方ですね。本当に辻本さんは、ずっとダンスのことを考えているんだなって思いましたね。今でも、辻本さんだったらこの振付をどうやって踊るんだろうって思い浮かべます。それくらい僕にとって影響のある人です。

 


―今回の稽古場ではどうですか?

 辻本さんは常に頼りになる存在です。色々相談に乗ってもらいつつ、僕の疑問にもいっしょに考えてくれたり、真摯に向き合ってくれます。
 辻本さんの振付は、結構ハードな動きが入っているのでキャストからは「身体が痛い」とか悲鳴が上がったりしていますが(笑)、辻本さんの独特の振付が、良い世界観を生み出してくれています。


―今回の舞台でもっともチャレンジングなことは?

 アクションですね。一幕の中で出てくるんですが、僕のこれまでのキャリアの中で一番キツイシーンがあります!それがビックチャレンジですね。楽しみにしていてください。


―いつも励みにしている、支えとしている言葉はありますか?
 
 母親から「いつも感謝しなさい」と言われていますが、この気持ちは常にあります。
そして、辻本さんの「変わることで変わらないこと」の格言。この二つですね。

 


―踊ることへのモチベーションは何でしょう?
 
 これは、ケンシロウと通じるものがあると思いますね。
言葉にならない叫びや心情、モヤモヤしたような気持ちなどを、踊りだったら表現できるという感覚が前からあって、それを子供のときから学んできた経験が大きいと思います。
 俳優は、言葉で表現することを生業とする職業だと思いますが、その中でも言葉にならない感情が沸いたとき、僕は身体表現が一番自然で自由に感じる。それが僕の踊る理由なのかなと思います。

 

―もっとも大切にしている生き方とは?

 感謝と謙虚な心と素直さ。それと探究心ですね。
 

―本作の見どころをずばりお願いします!

今まで観たことがないミュージカルになると確信していますので、
見なかったらソンするだろうなと思っています!原作ファンの方はもちろん、そうでない方にも
共感できるテーマが描かれていますのでたくさんの人に観ていただきたいです!

(*辻󠄀本の「辻󠄀」のシンニョウは点1つになります)


 

 

 

 

 

 

ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』
2021年12月8日(水)〜29日(水)日生劇場
https://horipro-stage.jp/stage/musical_fons2021/


【大貫勇輔プロフィール】
7歳より母の経営するスタジオでダンスを始める。 祖父は体操のオリンピック強化選手、母や伯母も元体操選手という生粋のサラブレッド。 17歳よりプロダンサーとして数々の作品に出演。バレエ・ジャズ・コンテンポラリー・モダン・ストリート(ブレイク・ポップ・ハウス・ロッキング・ヒップホップ)アクロバット等多岐に渡るジャンルのダンスを踊りこなす。 ダンサー・俳優。
https://www.horipro.co.jp/onukiyusuke/

 

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